2018-06-29

種が大切だって言い続けようぜー!

■おすすめの本の紹介をします。

晶文社「古来種野菜を食べてください。」高橋一也著

■先に言わせてくれ!

先に言っておきますが、この本はすごく面白いです。知識を増やすためだけの本ではないです。warmerwarmerという「温める八百屋さん」の、まっすぐな想いが詰まった、これはエッセイでもあります。

有機野菜を積極的に選ぶことはあっても、種に関しては無頓着だった。

そんな私が衝撃を受けた本です。

印象に残ったことを、いくつか紹介させてもらいますが・・

でもね!

やっぱり!

ぜひぜひ本を読んで、直接高橋一也さんのメッセージを直接受け取ってほしいと思います!!(面白いエピソードも満載で、電車の中で何度吹き出したか・・)

■古来種野菜とは?

伝統野菜、地方野菜、在来種野菜、固定種野菜、自家採種した野菜、自然の営みの中で育ち、先祖代々大事に受け継がれてきたおいしい野菜のことです。

これは著者の高橋一也さんが名付けた造語だそうです。

■F1種とは

大量生産、大量・周年供給、大量輸送等を可能にするために人為的に改良された種子のことで、一定に育つ特徴を持っています。

しかし、この種子がその性質を保てるのは1代限りなので、固定種や在来種のように種を採ることはできないため、農家さんは毎年F1種の種を購入するところから農業が始まります。

戦後の食糧難を乗り越えた日本。

現在の安定した供給のためにも、また農家さんたちが安定した収入を得るためにも、必要な種であり、技術であることは間違いないです。

■有機JASの認証制度について

有機JASについて。アメリカやヨーロッパの認証制度がボトムアップで施行されていたのに対して、日本はトップダウンで施行されているそうです。

つまり、日本の農業の技術や特徴、農家さんの意見や、消費者の意識がここには反映されなかったと考えられます。(これらが反映されていれば、海外のスタンダードよりももっと素晴らしいガイドラインができなのかもしれないのに!!!)

たとえば、有機JASで認証している「安全な海外産の有機肥料」を「日本の土に入れていい」としているし、「入手困難な場合は、非有機、種子消毒を施された種子を使用しても良い」とされています。

■高橋さんが分類する3タイプの野菜

【Aタイプ:ブランド化され全国展開している認知度の高い野菜】

京野菜、加賀野菜、ゴーヤなど

【Bタイプ:地元の中で認知度の高い野菜】

若牛蒡、大和真菜、長岡巾着、十全茄子など

【Cタイプ:限界集落などで数名の農家さんたちによって細々と栽培されている野菜】

一般的な流通に出荷できる規模ではなく、量も取れないし企画も揃っていない。地元の人たちに聞いても知られていない、忘れられてしまった、知っていても食されない野菜も多い。

※Aタイプ、Bタイプは量産すればするだけリスクがあるため、無農薬無化学肥料とは限らないそうです。Cタイプのほとんどは自然栽培の中で生き抜いている野菜であるようです。

この美味しい、個性があって面白い野菜が途絶えてしまうのは嫌だから、だから高橋一也さんが経営するwarmerwarmerでは、これらCタイプの野菜を分けてもらって販売しているとのこと。

■新たな出会いを求めて

「warmerwarmer本日の古来種野菜セット」を注文して、みんなで料理して食べました。会の様子はこちらの記事からご覧ください。

これ全部、古来種野菜で、味付けは「さしすせそ」のみ!

それも、蒸したり炒めたりのシンプルな調理です。

野菜の個性が光ります。

■食卓に在来野菜が一皿あってほしい

この本にも、warmerwarmerから届いた野菜の詰め合わせのダンボールにも、高橋一也さんや農家さんたちの、まさに哲学が入っています。

中でも私が納得した考え方が、「農と農業の違いを整理する」ということ。

私はついつい、色んな問題をごちゃごちゃに考えてわけがわからなくなってしまうけど、高橋さんのように信念を持って突き進んでいくかっこいい人というのは、やっぱり説得力のある言葉を持っているんだなぁ。

農業は国が経済としてみなし、効率よく生産性をあげることを重視する産業の一つです。一方の「農」は自然環境や年によって、どうなるのかわからないもの。つまり、自然に寄り添うもの。warmerwarmerは、この「農」という自然に寄り添う八百屋さんで、「農業」の批判はしない、共存をめざしています。

私たちにできること、それは、まずは時々でもいいから、古来種野菜を買って食べてみることなのかもしれない。

関心を持つことなのかもしれない。

面白そう、どうやって食べるの?って。

守ると言う事は、経済が伴わないと守れない。人の手による生産活動があって、経済活動があって、そういうのがうまく回って、種は守られていく。

古来種野菜を囲んでの団らん、自分が子ども時代の時には知らなかった話を、子どもにしてあげたいと思っています。


だから、「種が大切だって言い続けようぜー!」

ちえ

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会の様子はこちらの記事からご覧ください。

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