2018-04-01

種を守りたいから「古来種野菜」について考える

いつも丁寧に食材を選んでいるお友達の平瀬さんに、食に関する想いや、野菜の選び方(古来種野菜について)を聞いて来ました。

▼平瀬さん
妊婦時代をまんまる助産院でともに過ごしたお友達。博学広才。探究心があり、パワフルで頼もしいなお姉さんです。
健康マニアというと、ミーハーな印象になってしまって、それは私の望むところではないのですが、「コアでディープな健康マニア」です。

テーマ「古来種野菜を守るということ」

お話を聞いて、野菜を選ぶ時には「オーガニックが大事」ということだけじゃなくて、種を守ることが大事だという視点が加わりました。

野菜は種で分類をすると、①F1種と②古来種があります。

■F1種と古来種(固定種・在来種)とは?

【F1種とは】
F1種は研究室で品種改良された種で、海外で採取されたものが多い。
同じ品種の野菜の種を人為的に交配すると、両親の良いところを受け継いで成長が早く、病気になりにくい種ができるので、品質が良く、収穫も多く、安定供給しやすい。
2代目はバラバラなものができるので、採取した種を使うことはなく、一代限りの種になる。
日常の食卓を飾るのは、ほとんどがこのF1種と思われる。

【古来種(固定種・在来種)とは】
最も良くできた野菜の種を採取し続けることで、長い年月をかけて改良を重ねていったもの。生育が早く、形や大きさが揃い、収穫量も高くなるメリットがあるF1種と比べて育てにくい。
一般の市場でも扱われにくいので、固定種・在来種を扱う農家さんはごく少数。
その少数の農家さんが固定種・在来種を絶やしてはいけないと、一生懸命守っているのですね。

■平瀬さんが感じる古来種の魅力

平瀬さんは、F1種のことには漠然とわかってはいたそうですが、この本を読んで更に理解が深まったそうです。
F1種がないとこの人口の人々が、悪天候なども関係なく飢餓にならないように食べていかなければならない。そのためにはF1種の存在は必要です。
でも、今、「甘ければ、おいしい」となっていますが、本当にそうかな?と疑問に感じたとのこと。
苦味、渋み、季節によって変わる味の深み。均一化されていないそれらの味を、1つの野菜から感じ取れたらいいなぁという想い、子供にも食べさせたいという想いを話してくれました。

■どこで買えるのか

平瀬さんに教えてもらったのは、warmerwarmer」(ウォーマーウォーマー)という、八百屋さん。晶文社「古来種野菜を食べてください。」


本の著者である、高橋一也さんが経営しているお店で、古来種野菜のみを扱う。
新宿伊勢丹や、国分寺駅近くのカフェ「カフェスロー」などで食べることができるようです。
平瀬さんが利用しているのは、ネット販売。
サイトから頼んで週末に届くシステム。

野菜ごとに特徴や農家さんのこと、調理法など説明書きがあって、愛着をもって食べることができるそうです。
4320円で10から12種類入ってます。

ウォーマーウォーマーの野菜には「種が大切だって言い続けようぜー!」というシールが貼ってあるそうです。
強いメッセージを発信しているかっこいい八百屋さんですね!

■種のことまで考える

私は種のことは無頓着でした。
地域の風土や気候に適応した、味も形も個性様々な野菜を食べられるって、今ではすごく珍しく贅沢なことなのかも。
実際私は、江戸東京野菜や京野菜を、高値で売買される嗜好品だと思っていました。(warmerwarmerの野菜はこのようなブランド化された野菜ではなく、お店にも並ばない、希少な野菜です)
そうか、種か。野菜選びに新たな基準が加わって窮屈になるどころか、なんだかわくわく、楽しくなってきました。
本の感想はこちらにまとめますね(現在準備中です)

■知れば知るほど楽しい世界

平瀬さんは、読書家で、セミナーにも積極的に参加していて、とにかく物知り。
今回「平瀬さんのお家へ行きたい、本棚をみたい、食器棚を見たい!」という怪しいお願いを、快く引き受けてくれました。
体のことに興味があり「体は自分が食べた物からできている」ということから、食べ物のことを調べるのも好きとのこと。
でもそれは恐れて調べているわけじゃなく、知れば知るほど好きになるからなんだそう。
単純に美味しいということ。
人の顔を知るということ。
大切に食べるということの味わい深さ。
生きるということは食べるということ。
「自然」と向き合うということ。
平瀬さんのお話から、そういった「畏敬の念」みたいなものを感じました。
ありがとうございました。

ちえ

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